NPO法人ここかまど

サマーキャンプレポート【2017年】

ここかまどの恒例行事「サマーキャンプ」。 この行事は、普段からここかまどに通っている子どもたちだけでなく、一般公募でご参加いただいた子どもたちも集まって、大勢でにぎやかにたのしむ、夏のビッグイベントになっております。
こちらのページでは、2017年夏に行われた「サマーキャンプ」の様子をお届けします!

1日目 8月3日(木)はれ
キャンプ場周辺の散策
今日から4泊5日のサマーキャンプです。 小野川湖へむかうバスの中ではドキドキ顔をしていた初参加のメンバーも、あっという間に友だちをつくってニコニコ顔になりました。 4時間を超える長旅で少しつかれたみんなですが、キャンプ場は緑いっぱいのところ。 さわやかな空気の中で食べるおむすびで元気かいふく。 その後、キャンプサイトまわりの水辺をたんけんし、川と山のハイキングへ。

ゴツゴツした岩や大きな倒れた木があらわれる荒々しい小野川、20mを超える高さからごう音や風圧とともに流れ落ちる不動滝などの自然の姿にみんなは目をうばわれます。 そして、西吾妻連峰からコンコンとあふれ出す小野川湧水群からながれる川の水をみんなでためし飲み。「つめたい!」「おいしい!」というたくさんの声が山の緑にひびきわたります。 夜はごはんがかりが作ったマーボ丼をおいしくいただき、早めにおやすみなさい。 明日からの活動も楽しみです。

2日目 8月4日(金) はれ
カヌー体験
2日目は晴天の中、1人乗り・2人乗りのカヤックと3人乗りのカヌーにわかれて小野川湖へ!はじめての子もいたため、まずはこぎ方の練習をしました。 なれている子たちはスイスイときもちよさそうに1年ぶりのカヤックをたのしみ、はじめての子たちも、さいしょはなかなかうまくいかず、クルクルとその場をまわってしまっていましたが、20分ほど練習をしただけで、すぐにじょうずにすすむことができるようになりました。
こぎかたにもなれてきたところで、いざ!無人島へしゅっぱつ!! なんどもきている子もはじめての子もみんな、スイスイときもちよさそうに無人島をめざしていました。

午後は、海賊船ごっこをするチームと水あそびするチームにわかれて活動しました。海賊船では、はじめは1対1であいてのふねをひっくりかえす勝負をしていましたが、だんだんと何人かで協力しあって「つぎは○○を転覆させるぞ~!!」とみんなワー!!キャー!!言いながらたのしそうにあそんでいました。

3日目 8月5日(土) はれ
中津川渓谷ハイキング
この日は朝ごはんを食べたあと、おにぎりを持って中津川渓谷へ。 キャンプ場のすこし先の山の中を30分ほど歩いて中津川渓谷をめざします。 途中では「つかれたよー」「足がいたいよー」と言いながらもみんな最後まで歩ききりました。
渓谷に着いた後はきがえて水あそび&ゴムボートで川くだり。 じゅんばんに一人乗りしたボートで流れに乗って下流へ はじめは「のらない」といっていた子たちもボートに乗り、 それどころか最後にはスタッフも乗りこんでいっしょに川くだりを楽しんでいました。

キャンプ場に帰ったあとは、やりたいことをみんなで話しあいました。 班ごとに顔をつきあわせてワイワイとそうだんした結果、「まだまだあそび足りない。じゃあ今度はなにをする?」 というアクティブものだけではなく、 「体を動かしてつかれたから、この時間は体を休めたい。」 というユニークな意見も出てきて、 「自由に活動する」「虫とりに行く」「ロープワークをする」「きゅうけいする」という、 4つの班に分かれて行動することになり、キャンプ場を走りまわったり、虫をさがしたり、 去年からのこっていたロープでターザンごっこをしたり、テントで昼寝をしたりと、みんながそれぞれに活動をたのしみました。 この日は今回のキャンプのテーマである「自分たちできかく・みんなではなしあう」ができた最初の日になりました。

4日目 8月6日(日) はれのちくもり
午前シャワークライミング 午後創作料理大会
いきのバスのなか、みんながキャンプでいちばんたのしみなことは?と聞くと「シャワークライミング」といっていました。今日はみんながまちに待った日。朝から天気もよくシャワークライミング日和。
みじたくをととのえ、ヘルメットと軍手をつけゴールの不動滝めざし「さぁ出発!」
みんなでかけ声「行くぞ!おぉー!」

 今回のシャワークライミングはバディーシステム(二人一組となって協力しあう。)をこころみ、チームにわかれて挑戦しました。水のながれがはやく、のぼるのがきついところでは、「ここに足をかけて」と声をかけあう場面や、まわりこみながら歩きやすいところをおしえてくれるひと。手をさしだして助けるひとなど、協力するすがたがみられました。
みんなとちがうコースのチームも陸から不動滝まで歩き、着いたら滝の下までおりてシャワークライミングをたのしみました。
不動滝でみんなが集合し、滝のパワーを感じることができました。みんなの顔が達成感でスッキリとしたいい顔をしていました。
午後からは創作料理大会。4つのチームにわかれてスタート。なんの食材がはいっているかおたのしみの箱をチームでえらびます。「せーの!」であけたしゅんかん、「なんだこれー」「これどーする?」と作戦会議。食材のトレードもありというルールなので、みんなもりあがりました。メニューが決定し料理をはじめ、調味料や調理道具などかんがえながら料理をすすめていきました。完成した料理は、チャーハンやおこのみやき、マッシュポテト、夏やさいのスープ、やさいのBBQなどなど。どれもおいしくみんなおなかいっぱい大満足。

5日目 8月7日(月) くもりのちあめ
キャンプの振り返り
最終日は台風が近づいているということで予定を少しずつくり上げ、おみやげの湧水をくみに行き、キャンプ場に戻って5日間のふりかえりをしました。キャンプで1番こころに残ったことを絵にかき、うらには1年後の自分へのメッセージ。いつもにぎやかな子供たちが1時間ちかく集中し真剣な顔でかいていたのはおどろき。
シャワークライミングでの滝・自分たちで作った創作料理・カヌーでの無人島探検・心にきこえた木のこえ・テントでの生活などを、それぞれ自由にかいた思い出の絵になりました。

帰りのバスの中では「自分ががんばったこと・友だちへのありがとう」のひとことを発表しました。「シャワークライミングで滝にながされたけど最後までがんばった」「創作料理でいろんな調味料を使って作った」「カヌーを自分でこぐところが楽しかった」「無人島一周大変だったけどみんながいたから勇気が出た」「手をかしてくれて大丈夫って声をかけてくてれありがとう」「あいぼうって決めてくれてありがとう」などたくさんの「がんばり」や「ありがとう」を聞き、心があたたかくなりました。
子どもたちの顔つきも日に日にたくましくなっていったのが印象的だったキャンプでした。